GASGAS SCORPA VESPA 外車、旧車用ヘッド球を作る。
電球には様々な口金形状が有り、手に入れるのが大変だったり、とても高価だったりします。 特にヨーロッパ製のトライアル車
などの電球は専門店でしか手に入りませんし、結構な価格です。
ツバ部分の大きいファンティックやスコルパのヘッドライトでは、ガラス部分の細いハロゲン球を利用し、ツバと同じ大きさのワッ
シャーを入れて(普通球ではガラス部分が太すぎワッシャーを通りません)使用されてます。
しかしハロゲン球しか使えませんので、それなりの価格になってしまいます。 また、ワッシャー方式が全てのランプに使える訳
では有りません。プラスチックで出来たユニットが、ハロゲンの熱で溶ける事も考えられます。他に方法は無いのでしょうか?
電球を良く観察すると、ツバの部分が違うだけでヘッドもテールもウィンカーも、口金の径は同じです。さらに、ツバの部分はハン
ダで付けて有るだけ、ツバさえ取り替えれば普通球もハロゲンも使えます。
(M&Hマツシマ ヘッドライト用白熱電球ラインナップより抜粋)
このページは私の個人的な作製方法ですので、光軸がずれたり、合わなかったりする可能性が有ります。自己責任で製作され
るのは構いませんが、車検のあるバイクは止めておかれる方が賢明です。
TLR200で使用していた12V 30W/30Wが切れてしまい、 何時もの
ホームセンターへ出かけたのですが、TLRに使えるPH7タイプは12
V25W/25Wのみ、仕方が無いのでPH8タイプの12V 30W/35Wを購
入してきました。
当然付けられませんので、切れたPH7のツバと付け替えます。
この時点で、ツバの位置とハイ、ローの接点がどちらか等を測定&
確認して置きます。これは重要です。
ハンダ鏝で溶かすんですが、30Wの鏝では温度が上がらず、なか
なか溶けてくれません。50W位は欲しい所ですね。
それでも、新しいハンダを足して熱が伝わりやすいようにしてやると、
何とか溶け出しました。
さらに電球をクルクル回しながら、鏝を当て続けること数分。
汚れを拭き取って、完成。しかし、問題が・・・
出来上がった電球のツバを見て下さい。 チョボが2箇所有り、セン
ターもズレてます。(外れた上の写真参照)
昔のPH7タイプのレイブリック球は、従来どおりチョボも無くセンター
に穴が空いてたんですが、最近のPH7タイプのレイブリック球は、こ
の様に変更されてます。
この変更が問題でした。このチョボで強引?に電球を下向きに取り
付け、光の角度を変えて有るようです。 PH8も同じ用に変更されて
いれば問題なかったのですが、こちらは従来通りのフラットなツバ。
フラットなツバ用の電球を、 角度の付いたツバに付けたものですか
ら、配光がムチャクチャになり、前輪の2m程先を照射してました。
PH7のツバは従来品を使いましょう。
ハンダ付けです。
最初に測定した位置につばを嵌め込み、ハンダを隙間に流し込み
ます。
ふーっ、どうにかこうにか外れました。
製作
この方法で
ガスガスやべスパの電球を製作した経験が有ります。ガスガス(’95)はヘッドライトとは名ばかりで、表示灯のような代物でした。
12V 15Wの球が入ってたのですが、12V 10Wのレイブリックのウィンカー球で製作。両側のピンをヤスリで落し、ツバを取り付けま
したが、元々が元々なので、これで充分でした。
確かあの頃、べスパの電球は高かったんじゃないでしょうか?で、作ったんだと思います。べスパの電球はツバの穴が大きく、電
線を入れて口金を太らせ、ハンダ付けしました。
このように作れる訳ですが、ハンダの溶ける温度は400度近くになり、ガラスが割れる危険性も有ります。また、光軸が出ないかも
知れません。製作はくれぐれも慎重に、お約束の自己責任でお願いします。


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