シートを張り替える
シートが破れたら買い換える。又は専門店で
張り替えて貰う。気にせず我慢して乗る。が、
多数派でしょうね。私は少数派の、自分で張
り替える派です。
誰かに教わった訳でもなく、完全に自己流の
張り方ですが、張り替えに興味の有る方の参
考になれば幸いです。
用意する物は針と糸、新聞紙に定規。そして肝心要のシート用の皮です。この皮が大事です。
手芸材料屋さんで売ってるカバン用?は伸びないので張りにくく、すわり心地も良く有りませ
ん。こればっかりは、車のシート屋さんで専用の皮を手に入れて下さい。1m=2,000円位で
しょうか? やはりプロが使う物は違います。伸びるので張りやすく、座り心地も良くて尻も滑
りません。何とか車のシート屋さんを捜して、シート用の皮を手に入れて下さい。
幅が1m以上有ったと思います。50cm程買えば、充分2個は張れます。
今回張り替えるのは、通勤用のCD50改90です。
パックリ裂けて、染み込んだ雨が何時までも尻を濡らす、パ
ンツまでびっしょり仕様です。あ〜気持ち悪い。
CD50は昔ながらの鉄板ベースですので、爪を起こして皮を剥
がします。
案の定、破けていた部分のスポンジが磨り減って凹んでます。
本来はワイヤーブラシとペーパーで、削り取って滑らかにする
んですが、 これ位で有れば余り表面に影響しないと判断しま
した。
アンコ抜きをしたり、カスタムした場合はスポンジの土台から
型紙を作りますが、 今回はスタンダードですので皮から型紙
を起こそうと、各パーツに切り取りました。
写真では分りにくいですが、新聞紙を切り抜いたあと真ん中
で折り、二枚重ねの状態で左右対称になるように、でっぱっ
た部分切り揃えています。
この折り目に、中心が分かるようにマジックで線を引きます。
この中心線が、縫い合わせの目印になりますので大切です。
型紙を皮に写します。写した線の上を縫いますので、判りや
すいようにマジック等でハッキリと入れます。

この皮は保管が悪くて写しにくかった。シワにならないように
丸めて保管しましょう。
完成品でもこのシワが出てしまいました。
これまた写真では分りにくいですねぇ〜。皮を切り抜く訳です
が、気を付けて貰いたいのは、縫い合わせる側と 折り返して
シートの土台に引っ掛ける側で、切る幅が違うと言うことです。
縫い合わせる側は線から5mm位外側で切り、折り返して引っ
掛ける側は3cm程外側を切ります。
真中のパーツは上下、左のパーツは左側、右のパーツは右
側が広くなってます。
参考に、オリジナルの皮を横に置いときましょう。
パーツの中心を合わせて真ん中から縫い始めます。 型紙の
誤差を左右均等にならすためです。ミシンが使える人は10分
も有れば縫い上がるんでしょうが、ミシンの使えない私はそう
言う訳にはいきません。かるく3時間の長丁場。 毎回糸が縺
れてイライラします。
私と同じようにミシンが使えない人は、 修行と思って頑張りま
しょう。
修行のかいが有って、何とか縫い上がりました。ここまでくれ
ば安心。出来たも同然です。
しかしなんですなー。カブのシートは皮だけ用意されてるのに、
なんでCDの皮は用意してないいんでしょう。頼みますよホンダ
さん。
いきなり完成写真です。スミマセン。 張るのに夢中で撮るの
を忘れました。
張り方ですが、最初は前後に張ります。 引っ張りながら前と
後ろの爪に引っ掛け、次に横に引っ張りながら引っ掛け、後
はシワが出ないように様子をみながら、全部の爪に引っ掛け
て行きます。シワが無いのを確認したら、起こした爪を元通り
に押し付け完成です。
完成です。
後ろに「HONDA」のロゴを皮革用スプレーで
入れればもっと決まるんですが、今回はこれ
で良しとします。
残り物の皮を使って、0円で出来たんですか
らね。
いいんじゃないですかぁ。
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