TL125・TLR200

12V化する
t
TL125SB(イーハトーブ) TL125/TLR200の電装は2系統、全波整流レギュレートレクチファイヤーとA.Cレギュレーターが必要です。
右の図はTLR200の発電機です。
コイルが3本入ってますが、一番左の黒線に
繋がってるコイルは点火用ですので、電装と
は関係有りません。

先ず、桃色と黄色のコイルをご覧下さい。
アースされずに桃色と黄色に繋がってます。
当然桃色と黄色のみ導通が有り、車体やエ
ンジンとは導通してません。
これは交流の正と負の波、両方を使用する全
波タイプのコイルです。したがって制御も全波
タイプの物を使用しなければなりません。





これはTLR200と同じエンジンを搭載した12V車、XLR200のレギュレートレクチファイヤーです。配線色もTLR200の
6Vレギュレートレクチファイヤーと全く同じで、桃、黄、赤、黒、緑です。色が同じと言う事は同じ働きをする線だと言
う事で、桃と黄線をギボシ端子のオスに付け替え、赤、黒、緑線を延長して(約25cm)接続すれば、この全波コイル
の回路は12Vになります。
しかし、このままではヘッドライトが制御出来ません。
右隣りの白線のコイルをご覧下さい。片方がアースされ、白線一本しか出てません。交流の波の片側だけを使用す
る半波型です。この線は接続位置に黄チューブが入れてあり、接続されて白二黄線になります。発電機で発電され
た電気がそのままヘッドライトに流れ、余った電気は青二白線から整流器を通って、全波整流レギュレートレクチフ
ァイヤーの黒線に流れます。
で、黒線の電圧が上がった事をTLR200のレギュレートレクチファイヤーは検知して、増えた分をアースに逃がしてい
るように思います。(これは推測です)

XLR200やその他同じタイプの発電機の12V車は、TLR200のような回路にはなってません。 したがって12V車のレギュレートレクチファイヤーには、TLR200のよ
うな電圧検知回路が無いのかも知れません。(これも推測です)
12V車では、この白線(白二黄線)は、別個のAC.レギュレーターで制御されてます。

これがXLR200に使われているAC.レギュレーターです。 出ている線は白二黄とア
ースの緑です。これでヘッドライト系を制御します。

白二黄線は接続位置まで延長し、(約54cm)ギボシ端子のオスとメスを圧着します。
緑線はアース位置まで延長し、(約26cm)アースします。

接続位置はキャブレターの上ですのでタンクを外さなければなりません。白二黄の
接続を外し、レギュレーターの白二黄線を割り込ませます。

レギュレートレクチファイヤーは、6Vの物と形大きさ共同じですのでそのまま付け
られますが、追加されるAC.レギュレーターの取り付け場所に困ります。

私はバッテリーレスなので、バッテリーボックスを選びました。
普通は取り付けボルトでアースを取ってるのですが、プラスチックケースですので
アースが取れません。取り付けボルトにアース線を追加し、レギュレーター本体の
アースを取ってます。
試した事は有りませんが、このタイプのレギュレーターは本体もアースを取らない
と、電気の逃げ場が無くなり球切れする筈です。

これでヘッドライト系にもレギュレーターが入りましたので、集中スイッチと本体側
の青二白線は接続しません。
後は12Vのバッテリーを搭載するか、電解コンデンサーをバッテリー接続線に接続して下さい。これで12Vになりました。全ての電球とウィンカーリレーを12V用に
交換して下さい。ホーンはそのまま使用できます。
※電解コンデンサーとウィンカーリレーについては、TLM50の12Vバッテリーレスのページをご覧下さい。

使用できるレギュレートレクチファイヤー&AC.レギュレーター
■全波整流レギュレートレクチファイヤー
●31600-KGO-000
●31600-MC4-000
使われている機種は、XLR125/200、XLR250、MTX125/200等

■A.C.レギュレーター
●31400-KR6-000
●31400-KG0-008
●31400-KB9-000
●31400-KE1-008
●31400-MN1-680
使われている機種は、XLR125/200/250、MTX125、モンキーRなど
これは輸出モデルのXR400用のようです。
バッテリーレス用らしく、黒線と緑で電解
コンデンサーに接続されてます。
CRM50/80用と同じですね。
※全波整流タイプのレギュレートレクチファイヤーは、NX125など形状の異なる物も有ります。もちろん同様に使えますが、取り付けに苦労するかも知れません。

バッテリーレス専用で有れば、CRM50/80のレギュレートレクチファイヤーも使用できます。 バッテリーレス専用ですので、バッテリー線の赤線が無く赤線は接続しません。
代わりに、電解コンデンサーを接続する黒と緑の線が出ています。

バッテリーレス専用レギュレートレクチファイヤーには絶対バッテリーを接続しないで下さい。 電気が逆流して発電機側に流れ大変危険ですし、直にバッテリーが上
がります。


2010年12月29日訂正│31600-GEE-901の接続位置間違いを訂正しました。

ジョルノクレアは全波整流と言う情報が有り、さっそく
配線図で確認したところ確かに全波整流レギュレートレクチファイヤーです。
NX125用も欠品になったようですので、新品で手に入るのはこのジョルノクレア用のみだと思われます。
TLR用とは大きさ形状とも異なりますので、同じ位置に同じ様には付けられないでしょうが、機能は同じです。

部品番号により接続位置が異なります。図はどちらもツメを上にした状態です。
31600-GEE-003 (STD)
接続位置は右の図の様
になります。中央下の前
照灯アースはヘッドライト
のアースが入ります。
AC 前照灯
アース
AC
TLR200に使用する場合は何も接続しなくて構いません。両側のACは桃、黄を
各々接続します。 TLRの黒線は接続しなくても構いませんが、絶縁は確実にし
て下さい。
31600-GEE-901 (アイドルストップ有り)
こちらには黒線の接続端
子が有ります。
AC AC

2010年7月19日追記
HRC RTL250R用の全波整流レギュレートレクチファイヤーです。バッテリーレス用ですが、2010年5月5日の時点でHRCに在庫が有ります。


こちらもご覧下さい。チキチキマシーンさんの「さくら倶楽部」に掲載されている、12Vバッテリーレスの記事です。
私の説明より分かりやすい!と、大評判! (配線図をクリックして大きくしてご覧下さい)


HONDA 配線色の役目   充電/点灯用発電コイルの種類と制御


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