<志賀の大仏>

高さ約3,5m
幅約2,7m
十三世紀頃につくられた阿弥陀如来坐像
だそうです。
時を経て、旧道となった静かさがこの仏さ
まには似合っているように思います。
志賀の大仏から少し (100m位?)上った山中には崇福寺址が点在します。
最後の20m程は山道になり、バイクで行けるのはこの案内板まで。後は30段ほどの木の階段を上れ
ば崇福寺址。静かです。

<崇福寺址>
667年に建立された、かなり大きい寺院だったようです。
ここから出土した仏舎利容器は、京都の国立博物館に常設展示さ
れています。純金製だと思ってたんですが、金銅製のようです。
私が見たのは30年程前の事ですが、白鳳時代にこんな技術があっ
たのか!と、 驚きました。

沙羅雙樹の花の色 盛者必衰の理を顕す・・・のねっ

比叡山の周辺では様々な遺物や遺跡に巡り合います。
今は車止めがあって入れませんが、壺笠山城跡(どうも寺院跡らしい)や、結界を示す石柱.、
何故そこに在るのか分からない石燈籠等など、えっ!何でと、予想出来ない楽しさがそこに有る。
静かな4st.原付で、ぶらっと旧道を走るのも良いもんですよ。


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引き返します。伊香立浜大津線に戻り、坂本まで走る。 日吉大社の前を道なりに右へ曲がり、直ぐに
左折。 さらにクランクに進むと、車の少ない直線の道になる。 西教寺前の信号を左折し、住宅街を過
ぎると細く曲がりくねった道になります。
以前はこの辺から雰囲気の良いワインディングロードだったのですが、今では作業場や放置された田
んぼなどが目立つ。 山沿いに走ると突き当りに松禅院が在り、右折します。 ここから歩いても目的の
安楽律院に行けます。これが本当の道ですが・・・
細いワインディングロードを少し走ると、左側に地道が有り、100mほど入ると安楽律院です。
狭い道路が駐車場と化した我が街を離れ、京都南部から滋賀南部をメインに走っています。 車も少なく、のんびりと走れる道が
そこ此処に残っており、忘れ去られたような廃寺や石仏が、静かに私を迎えてくれます。 しかし、この二十年余りの間に静けさと
喧騒が随分近づきました。これでもかと新しい道路が建設され、それに伴う周辺整備と都市化。便利に快適に成る程、お気に入
りの風景が消えていきます。残念!
<安楽律院>
この門と、松禅院へと続くゆるやかな石段に、当時の栄華が偲べます。
信長の比叡山焼き打ちにより焼失したとかしなかったとか、諸説在るようですが定かでは有りません。
比叡山の麓をぶらっと走る。

我が山科区から小関峠を越え、三井寺、大津の宮跡を過ぎ近江神宮前を北上。京阪石坂線滋賀里駅
の信号を左折し、旧山中越えを軽い排気音で登って行く事数分。志賀の大仏〔おおぼとけ〕に到着。
何時来てもホッと和む仏さまです。熱い缶コーヒーと煙草で小休止。京の都を目指し、志賀峠を越えて
行った、古の人々に思いを馳せる。
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